FXの掲示板やブログを見ていると、「今日は50pips獲れた」「損切りは20pipsに置く」といった表現が当たり前のように飛び交っています。

一方で、「今月30万円儲かった」という金額だけの話は、実はよく分かりません。いくらの資金で、どれだけリスクを取った結果なのかが見えないからです。

そこでpipsです。pipsは「値幅そのもの」を表す共通単位で、資金の大小に左右されません。トレードの出来を測る物差しとして使われるのは、そのためです。

この記事では定義から始めて、レート画面でどこを見るのか、pipsを実際の損益金額に直す計算までを、具体例つきで追っていきます。

この記事のポイント

pipsは「値幅そのもの」を表す共通単位

円絡みは1pips=0.01円、円なしは1pips=0.0001

見る桁は「円絡み=小数第2位」「円なし=小数第4位」

pipsを測るイメージ

pipsとは「値動きの幅」を表す単位

pips(ピップス)は、為替レートの変動幅を表す単位です。もともとは「percentage in point(最小単位の割合)」に由来すると言われています。

基本の定義は次のとおりです。

  • 日本円が絡む通貨ペア(ドル円・ユーロ円など):1pips = 0.01円
  • 日本円が絡まない通貨ペア(ユーロドル・ポンドドルなど):1pips = 0.0001(=0.01セント)

つまり「何pips動いたか」は「レートがどれだけ動いたか」をそのまま表します。たとえばドル円が150.25円から150.50円に動けば、0.25円 = 25pips の変動です。

ぶた吉くん

「結局、円で言ってくれた方が分かりやすい気がするけど……」

ほ〜キング博士

「金額は資金の大きさで変わってしまうからのう。pipsで見れば、手法そのものの出来が見えてくるんじゃ」

なぜ金額ではなくpipsで語るのか

理由はシンプルです。金額は「資金 × ロット(取引数量)」でいくらでも変わるから。

たとえば「月30万円の利益」と言われても、原資金が10万円なのか1,000万円なのかで、意味はまったく違います。大きな資金で大きなロットを張れば、少しの値幅でも金額は大きくなる。もちろん、その分リスクも取っているわけです。

一方、pipsは値幅そのものです。

  • 10万円の資金で10pips獲る人
  • 1,000万円の資金で10pips獲る人

この2人は、金額は100倍違っても「値幅を獲る力」は同じです。逆に、少ないpipsで大きな金額を稼いでいる人は、それだけ大きな取引数量でリスクを取っている、とも読み取れます。SNSなどで金額だけを大きく見せる広告を見かけたら、「何pipsの値幅を、いくらの資金で獲った話なのか」を一度疑ってみるのが、身を守る第一歩です。

1pipsはレートの「どの桁」を見る?

定義は分かった。でも実際の取引画面で、どの数字を見ればいいのか。最初はここで迷う人が多いと思います。見る場所は決まっています。

ドル円レートの桁位置図(1pipsの位)

円が絡むペア(ドル円など)は小数第2位

ドル円の表示が 150.276 の場合、1pipsの位は小数第2位の「7」です。

小数第2位

  • 150.25 → 150.29 に動いたら 4pips の変動
  • 小数第3位(この例では「6」)は 0.1pips の位にあたります

昔は小数第2位までの表示が主流でしたが、現在は多くの業者で小数第3位まで表示されます。ただし、1pipsの基準(小数第2位)は変わっていません。

円が絡まないペア(ユーロドルなど)は小数第4位

ユーロドルの表示が 1.06253 の場合、1pipsの位は小数第4位の「5」です。

小数第4位

覚え方:円絡みは小数2位、円なしは小数4位

覚え方:円絡みは小数2位、円なしは小数4位

ユーロドルレートの桁位置図(1pipsの位)
  • 1.0625 → 1.0650 に動いたら 25pips の変動

覚え方としては「円絡みは小数2位、円なしは小数4位」。これだけ押さえれば、どの通貨ペアでも迷いません。

pipsから損益金額を計算する方法

pipsを金額に直す計算は、次の考え方で統一できます。

前提となる基本値(ドル円など円絡みペア)
– 1pips = 0.01円の値幅
– 取引数量1万通貨あたり、1pipsの損益 = 0.01円 × 10,000通貨 = 100円

計算式

損益(円)= 獲得pips × 100円 ×(取引数量 ÷ 1万通貨)

計算例1:ドル円で10pips、1万通貨の場合

10pips × 100円 × 1 = 1,000円

つまり、ドル円で0.1円(10pips)動いても、1万通貨の取引なら損益は1,000円です。ここを取り違えると、想定の10倍のリスクを取ることになるので要注意です。

計算例2:ドル円で10pips、100万通貨の場合

10pips × 100円 × 100 = 100,000円(10万円)

同じ10pipsでも、取引数量が100倍なら金額も100倍になります。「少ないpipsで大きな利益」の裏側は、これです。

円が絡まないペアの場合

ユーロドルなどでは、1万通貨あたり1pips = 0.0001ドル × 10,000通貨 = 1ドル です。円換算の金額は、その時点のドル円レートで変動します(たとえばドル円が150円なら、1pips ≒ 150円/1万通貨)。使う業者の計算ツールや取引画面の表示値でも確認できます。

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なお、実際にトレード記録をつけるときは、金額だけでなくpipsも併記しておくと、資金が増減しても手法の検証がブレません。資金管理の具体的なルールについては、別記事「FXの資金管理ルール|1回の損失2%と適正ロットの計算方法」で解説しています。

ここを取り違えると、想定の10倍のリスクを取ることになるので要注意です。

同じ10pipsでも、取引数量が100倍なら金額も100倍になります。

トレード記録をノートに書くイメージ

まとめ

pipsは値幅の共通単位です。円絡みは1pips=0.01円、円なしは1pips=0.0001。見る桁は「円絡み=小数第2位」「円なし=小数第4位」でした。

金額は資金とロットでいくらでも変わります。でもpipsなら、手法そのものの出来が見える。ドル円の損益計算は「pips × 100円 ×(取引数量÷1万通貨)」が基本形です。

金額の大きさに惑わされず、pipsで自分のトレードを見る。この習慣が、資金管理への入り口になります。

✅ まとめチェック

✅ pipsは値幅の共通単位です。円絡みは1pips=0.01円、円なしは1pips=0.0001

✅ 見る桁は「円絡み=小数第2位」「円なし=小数第4位」

✅ ドル円の損益計算は「pips × 100円 ×(取引数量÷1万通貨)」

✅ 金額の大きさに惑わされず、pipsで自分のトレードを見る

金額の大きさに惑わされず、pipsで自分のトレードを見る。

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tateppy
36歳、2児の父。18歳で株と投資信託に興味を持ち、21歳でFXに出会いました。最初はパチンコ代わりのギャンブルトレード。結婚を機に一度きっぱり辞め、生活が落ち着いてからテクニカルを学び直して再挑戦しています。「チャートを見ればファンダメンタルズは全部分かる」という言葉は信用しません。ファンダに順張り、テクニカルはトレンドフォロー。そして今いちばん意識しているのは、勝つことより負けを減らすこと。このブログでは、その過程を数字で検証しながら記録しています。