手法と同じくらい大事なのが、資金管理です。……耳にタコかもしれませんが。

相場の動きはコントロールできません。勝率だってそうです。でも、「1回のトレードでいくらまで失うか」だけは、エントリー前に自分で決められます。 ここだけは自分の手の中にあるんですよね。

この記事では、ボクがトレードで徹底している資金管理のルールを3つ紹介します。どれも地味です。でも、続けられているのは結局この地味なルールのおかげだと思っています。

ボクの3つのルール

  1. 1回の損失は口座資金の2%まで
  2. リスクリワードが1:1を下回るトレードはしない
  3. ロット数は「資金・許容損失率・損切り幅」から計算で決める
この記事のポイント

「「1回のトレードでいくらまで失うか」だけは、エントリー前に自分で決められます。この記事では、ボクがトレードで徹底している資金管理のルールを3つ紹介します。1回の損失は口座資金の2%まで。リスクリワードが1:1を下回るトレードはしない。ロット数は「資金・許容損失率・損切り幅」から計算で決める。

資金を守るイメージ

ルール1:1回の損失は口座資金の2%まで

1回のトレードで許容する損失は、口座資金の2%を上限とします。

  • 資金10万円なら、上限は 2,000円
  • 資金100万円なら、上限は 20,000円

損失がこの上限に達したら、どんな状況でも一度ポジションを決済します。その後に相場が戻ったとしても、それは結果論です。「あと少し待てば戻ったのに」と何度思ったことか。でも、戻らなかったときの傷の方がずっと深いんですよね。「悪い方に動いたとき、どれだけ傷が浅く済むか」を先に決めておく。それが資金管理の基本です。

なお、2%はあくまで「最大で」です。資金が小さいうちや、慣れない手法を試すときは1%以下に抑える方が無難です。

2%
ぶた吉くん

10万円に対して2,000円の損失というのは『最大で』だよ。本来、この資金であれば1,000円以下にするのが望ましいよ

損切りを嫌って先延ばしにすると、1回の損失が次のトレードの証拠金やメンタルにまで影響します。唯一自分でコントロールできる防衛手段が損切りだからこそ、上限を先に数字で決めておきます。

損切りを嫌って先延ばしにすると、1回の損失が次のトレードの証拠金やメンタルにまで影響します。

ルール2:リスクリワードが1:1未満なら見送る

リスクリワード比率とは、「損切りまでの距離(リスク)」と「利確目標までの距離(リワード)」の比率です。

リスクリワード

エントリー前に、次の2点を確認します。

  • 損切りラインはどこか(何pips逆行したら撤退するか)
  • 利確の目標はどこか(何pips伸びたら決済するか)

この比率が 1:1を下回る、つまり「失う幅の方が、得る幅より大きい」トレードは、そもそも入る理由が薄いので見送ります。

模式例で見てみる

たとえば、あるエントリーポイントで――

  • 損切りまでの距離:9pips(直近の高値に損切りを設定)
  • 利確目標までの距離:16pips

この場合、リスクリワードは 9:16 ≒ 1:1.7 。ルール(1:1以上)を満たすので、トレード候補になります。逆に、利確目標が8pipsしか取れない形なら 9:8 で1:1未満となり、見送りです。

ポイントは、エントリーと同時に「損切り」と「利確目標」の両方を決めておくこと。入ってから考えると、もう遅いです。含み損を抱えた状態で冷静に判断できる人なんて、そういません。ボクも無理です。

pipsの数え方が分からない場合は、先に「pips(ピップス)とは?1pipsの見方と損益の計算方法」を読んでおくと、この先の計算がスムーズです。

エントリー・損切り・利確ラインの模式図

ポイントは、エントリーと同時に「損切り」と「利確目標」の両方を決めておくこと。

ルール3:適正ロットは計算で決める

「2%まで」「1:1以上」と決めても、ロット数(取引数量)が適当では意味がありません。適正ロットは、次の3つの情報から計算できます。

  • 手持ち資金(投資金)
  • 1回の損失許容率
  • 損切り幅(平均の損失pips)

計算の手順(ドル円の例)

前提
– 資金:100万円
– 許容損失率:2%
– 損切り幅:30pips

ステップ1:1回で失ってよい金額を出す
100万円 × 2% = 20,000円

ステップ2:1pipsあたりの許容損益を出す
20,000円 ÷ 30pips = 1pipsあたり約667円

ステップ3:取引数量に換算する
ドル円では、1万通貨の取引で1pips動くと損益は100円(=0.01円 × 10,000通貨)です。

667円 ÷ 100円 = 約6.7万通貨

つまり適正ロットは約6.7万通貨。端数は安全側に切り捨てて6万通貨とするのが現実的です。

つまり適正ロットは約6.7万通貨。端数は安全側に切り捨てて 6万通貨 とするのが現実的です。ロット表記に直すと、海外業者の標準口座(1ロット=10万通貨)では 0.06ロット、国内業者の多く(1ロット=1万通貨)では 6ロット に相当します。

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ほ〜キング博士

資金を溶かさない運用を徹底するなら、これぐらいのロットが適正だということじゃな

適正ロットの計算フロー図

基準ロットの考え方

計算の出発点として、ボクは「資金10万円に対して1万通貨」を基準にしています。海外業者の標準口座で言えば0.1ロットです。

ただし、これはあくまで目安で、損切り幅が広いトレードでは同じロットでも2%を超えてしまいます。最終的には、必ず上の3ステップで「損切り幅込み」で計算し直すことが前提です。

ただし、これはあくまで目安で、損切り幅が広いトレードでは同じロットでも2%を超えてしまいます。

まとめ:エントリー前に3つを数字で決める

  • ①資金の金額:今の口座資金はいくらか
  • ②1回の最大損失:資金の2%はいくらか
  • ③リスクリワード:損切り幅と利確目標は1:1以上か

やることは、これだけです。エントリー前に数字で決めて、ロット数を逆算する。毎回、毎回。資金管理とは結局この繰り返しで、連敗しても資金が大きく減らなければ、次のチャンスに同じ土俵で立てます。

✅ まとめチェック

①資金の金額:今の口座資金はいくらか。②1回の最大損失:資金の2%はいくらか。③リスクリワード:損切り幅と利確目標は1:1以上か。やることは、これだけです。エントリー前に数字で決めて、ロット数を逆算する。毎回、毎回。

資金管理とは結局この繰り返しで、連敗しても資金が大きく減らなければ、次のチャンスに同じ土俵で立てます。

破産確率の考え方から資金管理を掘り下げた「バルサラの破産確率」の記事もあわせてどうぞ(内部リンク予定)。

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tateppy
36歳、2児の父。18歳で株と投資信託に興味を持ち、21歳でFXに出会いました。最初はパチンコ代わりのギャンブルトレード。結婚を機に一度きっぱり辞め、生活が落ち着いてからテクニカルを学び直して再挑戦しています。「チャートを見ればファンダメンタルズは全部分かる」という言葉は信用しません。ファンダに順張り、テクニカルはトレンドフォロー。そして今いちばん意識しているのは、勝つことより負けを減らすこと。このブログでは、その過程を数字で検証しながら記録しています。