グランビルの法則とは?8パターンの中心は押し目買いと戻り目売り
グランビルの法則は、価格と移動平均線の位置関係から売買の節目を読む法則です。買い4つ、売り4つ、合わせて8つの型があります。
判断材料は、実は2つしかありません。移動平均線の向き(傾き)と、価格がその上にあるか下にあるか(どれだけ離れているか)です。
その8つのうち、ボクが中心に置いてきたのは買い2「押し目買い」と、それを反転させた売り2「戻り目売り」です。押し目・戻り目を狙うときは、移動平均線の傾きがしっかりしている場面ほど元のトレンドに戻りやすい。逆に傾きが緩い場面だと、それは押し目ではなく転換の始まりかもしれません。
買い4・売り4――大きく乖離したところを狙う型――は完全な逆張りなので、ボクのグループでは使っていません。
8パターンありますが、覚える順番は大事です。まず買い2と売り2。押し目買いと戻り目売り、この順張りの2つからでいいんです。買い4・売り4の乖離狙いは逆張りなので、ボクのグループでは使っていません。
そして成否を分けるのは傾きです。傾きが緩くなってきた場面は転換リスクが上がるので、ダウ理論の見方も重ねて、「入らない場面」を外していく。そちらのほうが実務では効きます。
移動平均線は、表示させただけではただの線です。傾きと位置関係を毎回確認する。その積み重ねが、節目を見極める目になっていきます。
今回はグランビルの法則のうち、押し目や戻り目を狙っていくトレードを中心に分かりやすく解説していくよ

グランビルの法則の基本的な考え方
グランビルの法則は、金融記者ジョゼフ・E・グランビルが株式市場向けに提唱したもので、長期の移動平均線(原典では200日線がよく知られます)を基準に、価格との関係を8つの売買パターンに整理したものです。FXでも広く応用されています。
原文では「傾きが大きい移動平均線から乖離した価格は、やがて移動平均線に戻る」が法則の基本とされていましたが、これは正確には乖離を狙う型(買い4・売り4)に限る性質です。法則全体の基本は「移動平均線の向き」と「価格と移動平均線の位置関係」の組み合わせです。傾きに注目するのは、ボクが押し目・戻り目を見極めるうえで重視してきた観点で、後半で分けて解説します。

買いの4パターン
買い1:新規買い(トレンド転換の初動)
まずは転換の初動です。下げ続けてきた移動平均線がようやく横を向き始め、価格が下から上へ抜けた場面。上位の時間足で出るほど材料としての重みは増しますが、初動ゆえに、抜けたあと再び割り込むダマシも多い型です。
買い2:押し目買い
本記事の中心です。移動平均線はまだ上昇を続けているのに、価格だけが一時的に下がって線を割った場面。線の上昇そのものが崩れていなければ、押し目買いとみます。トレンドに沿った順張りなので、8つの中では一番素直な型だと思います。
買い3:買い増し
買い2より浅い押し目、というイメージです。価格が移動平均線まで下がってきたものの、割り込まずに再上昇した場面が買い増しのサインとされます。似ているようで、入る位置は買い2より高くなりがち。値幅とリスクのバランスは、どうしても買い2に見劣りします。

買い4:短期の買い(乖離の反動狙い)
これは毛色が違います。下がっている移動平均線から、価格がさらに大きく下方へ離れた場面で短期買いを狙う型で、根拠は「乖離が行き過ぎれば反動で戻りやすい」という性質だけです。下降トレンドに真っ向から逆らう買いですし、戻らずに下げ続けることも普通にあります。原文のとおり、このパターンはボクのグループでは使用しません。
売りの4パターン
原文では売りの説明が省略されていましたが、買いと対称の4パターンがそろって初めて法則として使えます。ここで補います(法則の定義の補完であり、売り側も同じ型として公表されている内容です)。
売り1:新規売り(トレンド転換の初動)
買い1の裏返しです。上がってきた移動平均線が横ばいになり、やがて下を向き始め、価格が上から下へ抜けた場面。やはり初動なのでダマシには注意が要ります。
売り2:戻り目売り(戻り売り)
売り側の中心です。移動平均線の下降は続いているのに、価格だけが一時的に戻して線を上抜けた場面。線の下降が崩れていなければ戻り目売りとみます。買い2と対で覚えると分かりやすいと思います。
売り3:売り増し
買い3と対称で、戻りが浅いケースです。価格が移動平均線まで戻してきたのに上抜けできず、そのまま再下落した場面。戻りが浅い分だけ、位置と値幅のバランスは慎重に見たいところです。
売り4:短期の売り(乖離の反動狙い)
買い4の裏返しで、上昇する移動平均線から価格が大きく上方へ離れた場面で反動下落を狙います。完全な逆張りです。上昇が止まらなければ踏み上げられますし、買い4と同じく、中心に置く型ではありません。

中心に置くのは買い2・売り2:押し目買いと戻り目売り
8つのうち、トレードがしやすいのは買い2の押し目買いと、売り2の戻り目売りです。どちらも発生しているトレンドの方向に沿う順張りだからです。
逆に買い1・売り1は初動ゆえにダマシが多く、買い3・売り3は押し目/戻りが浅くて高値掴み・安値掴みになりやすい。買い4・売り4に至っては完全な逆張りです。全部を追おうとすると散らかります。まず買い2・売り2だけを徹底して狙う――それが原文以来のボクの推奨です。
「押し目だと思ったら転換だった」をどう見分けるか――傾きを見る
押し目買い・戻り目売りで最も怖いのは、一時的な下落(上昇)だと思って入った動きが、実はトレンド転換の始まりだった、というケースです。見分ける材料としてボクが重視してきたのが、移動平均線の傾きです。
- 傾きがしっかりしている場面:トレンドの勢いが残っているため、価格が移動平均線を割っても、元のトレンド方向へ戻る動きが出やすい
- 傾きが緩やかな場面:トレンドの勢いが衰えており、移動平均線を割った後に戻るまで時間がかかったり、そのまま転換して逆方向へ進んだりする可能性が上がる
原文のユーロ円4時間足の実例でも、押し目買いの条件に当てはまる複数のポイントで傾きが異なっており、傾きが急なポイントほど戻りが速かった、という観察が示されていました。逆に、傾きが緩い場面で入るとトレンド転換に巻き込まれ得る例として、ポンド円1時間足のチャートも示されていました。
傾きの判断には、ダウ理論の見方も重ねられます。高値の更新幅が小さくなり、移動平均線の傾きが緩やかになってきた場面は、トレンドの終わりが近づいている可能性を示す材料が重なっている状態です。エントリーの精度を上げるというより、入らない方がよい場面を外すためのチェックとして使うのが実務的です。
ピンク色のポイントでは、移動平均線を割った後、すぐに大きく値を戻していることが分かるね!
ダウ理論が分からない人は、ダウ理論の記事で学ぶんじゃ!


まとめ
8パターンありますが、覚える順番は大事です。まず買い2と売り2。押し目買いと戻り目売り、この順張りの2つからでいいんです。買い4・売り4の乖離狙いは逆張りなので、ボクのグループでは使っていません。
そして成否を分けるのは傾きです。傾きが緩くなってきた場面は転換リスクが上がるので、ダウ理論の見方も重ねて、「入らない場面」を外していく。そちらのほうが実務では効きます。
移動平均線は、表示させただけではただの線です。傾きと位置関係を毎回確認する。その積み重ねが、節目を見極める目になっていきます。
8パターンありますが、覚える順番は大事です。まず買い2と売り2。押し目買いと戻り目売り、この順張りの2つからでいいんです。買い4・売り4の乖離狙いは逆張りなので、ボクのグループでは使っていません。
そして成否を分けるのは傾きです。傾きが緩くなってきた場面は転換リスクが上がるので、ダウ理論の見方も重ねて、「入らない場面」を外していく。そちらのほうが実務では効きます。
移動平均線は、表示させただけではただの線です。傾きと位置関係を毎回確認する。その積み重ねが、節目を見極める目になっていきます。
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